「覚悟」

ある中学生の選手からメールが届いた❣❣

自分は、今まで水泳に対してベストをだせばいいとかjoに行きたいとか口だけでした。
練習もこなすだけのなんとなくの感じでした。でも、思うだけでは目標を達成する事ができないことが
分かりました。だったらどうやったら目標を達成できるかっていうとやっぱり行動に移すということです。
僕は、この水泳してきた中で中途半端な結果ばかりでした。それでも父や母は頑張ってくれています。
そのためにも、全中出て恩返しします。覚悟決めます。そして練習も死ぬ気で頑張ります!

来年、オリンピックがある。もしも、今、オリンピックを狙うようなことをしていたら・・・
今のような呑気な?自由な??生活はしていないだろうな・・。(これだけは断言❣❣)
大きな目標に対して、やらせようとする時、挑戦させようと思う時・・一番大切なのは・・・
その子が、その子自身で、やろうと思うことへの「覚悟」を決めさせることだ。

目標を決めるのはとても簡単。口で言うのはいくらでも言えるし、やりたいと思うのもいくらでも思える。

なんやけど・・・
エーコは「出来るまでやらせるのがコーチの仕事や」と思っていたし、今もそう思っている。
けど・・どんだけ頑張っても、どんだけやっても最終目標まで到達しないこともある。(これが現実!!)
そんな、未知の事に対して、必死で、死に物狂いで、やって、やらせて、する際には、どんだけ・・
本人が「本気」になれるかどうかやと思う。
と、言うことは・・コーチならば「どんだけ真剣に本気でやりたいと思わせるかどうか・・」になる。

今から19年前、アトランタオリンピックに愛子を行かせようと決めた。その思いは4年前の美佳が初めて行った
バルセロナのプールで決めた。愛子の記録は(今思えば)オリンピックを狙うとか、そんなレベルまで到達していな
かった。200FRで4秒、400FRで6秒、800FRで10秒のタイムアップが最低ライン必要だと決めた。
愛子の性格は3人兄弟の末娘で、おっとりとした、控えめな女の子だった。小学6年の時、美佳の表彰式を見ても
「優勝したい」なんて決して言うような子供ではなかった。
だから、そんな子を「選考会で勝たせる❣」と言うことは・・愛子には「死ぬ気でやれ」ということ。
もちろん❣想像を超えるようなことをせなあかん・・、奇跡も起こさなあかん・・、やり残すようなことが一つでも
あったらあかん・・、後悔するようなことは何一つ、あったらあかん・・・全てに対してそう思っていた。
そう思った時「世界で一番、練習をさせる。そうしないと一生、後悔する」と決めた❣❣
な・ら・ば・・・それに耐えうるだけの「精神力=覚悟」が必要だし「絶対に行く」以外ない❣❣

毎日、月曜日から土曜日まで朝練習をして、月曜日から土曜日まで午後練習をして、週12回練習させた。
もちろん❣学校もある。週末は・・エーコが倒れるか、愛子が倒れるか???ぐらいに考えてた。
公立高校なので、出席数を数えながら、学校を休ませ、合宿にも連れて行った。選考会2か月前・・・
思うようなところまで来れないことに対して、エーコ自身も苛立ちと、焦り・・も感じたこともあった(ノД`)・゜・。

けど・・絶対やれるんや、絶対に行かせるんや・・と、思う気持ちは常にあった。
愛子も「人間の限界を伸ばすところまで」頑張ったと思う。
オリンピック選考会の3日前、あの愛子が・・「早く泳ぎたい。絶対に勝てる!」と言った言葉は・・
今でも思い出すと・・震える❔❔ような、「一生忘れられない言葉❤」になっている。

人間はやらされるより「自分で決めること」が何よりも強いし、成長もするし、
力もつくし・・奇跡をも引き込む。

そうそう・・最近もそんなことを実証するようなことがあった。
「神戸マラソン走れましたから~」ヽ(^。^)ノ

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