私とあらいぐまと・・田村コーチ

私と田村コーチの出会い…
それは、かれこれ25年以上前の事!ピープル(現:コナミ)のあるお店で、私がアルバイトで
スイミングのコーチをしていた時… 兵庫のほうに、物凄く怖い!迫力ある!丸坊主軍団を従えた
“田村コーチ”という、J0常勝のコーチがいると聞いていた記憶があります。
その頃の私は、スキー教室やキャンプで他の店舗のコーチと一緒になることが多かったので、
噂だけで恐れおののき!『どうかそんな恐ろしいコーチとは出会いませんように…』と思っていて、
実際にはお会いすることはなかった気がします。
(いえ、もしすれ違うような事があっても死んだフリをしていた気がします(笑))

そしてそんな田村コーチと、実際にお会いするのは25年以上も経過し、息子がお世話になるような事に
なるとは… 本当に運命って、分からないものです。

息子は、1歳前に自分で歩けるようになると、いつも家の中に姿がなく探すといつも洗面所で!手を洗って
おり、『あらいぐまくん!』と家族で呼んでいました。そのくらい、常に水を触りたくて触りたくて!
水が大好きで… 小学校に上がって初めての学校からの電話は、『池に落ちました!ずぶ濡れです!』
でした。
私は、出産の4、5日前までマタニティスイミングで泳いでいたから、その影響かしら?と考えていました。

あらいぐまが3歳になった頃、規律を守ることや運動の習慣をつけられれば… 位の軽い気持ちで体操教室に
連れて行くと、『ここには、プールがあるはず!』と水の匂いを嗅ぎ付け、結局、体操とスイミングと両方
習うことに… でも練習を見に行っても、いつも潜っている息子の姿は見つけられず…
ただ、みるみる内に水泳は上達し、小学校に上がる前には個人メドレーも泳げるようになっていました。
あらいぐまは、小学1年から公式戦にも出場するようになり、2年生には選手コースである『競泳コース』へ。
しかし、あらいぐまは迷走し始め、練習嫌いでしんどい練習をどんどん怠けるようになってきました。
これではイカン!と考えた私は、今はコナミとなったスイミングの元知り合いのコーチから、田村コーチが
毎年夏休みに「スイムキャンプ」をされているのを知り、そこに放り込んであらいぐまを更生させることに…
と、思いついた矢先、田村コーチはコナミを退職され、もうスイムキャンプもされない事を知りがっかり…

しかし、『e-swim』で指導をされているのをHPで見つけ、去年の11月に初めて息子の指導をしていただき、
それ以来、月2-3回位のペースで、田村コーチのレッスンに通うようになりました。そして、念願の合宿へは
今年の春休みに参加させていただきました。

現在、息子は田村コーチを“怖い!!” ととてもビビッています。ただ子供なのにプライドが高いので、
“怖い”という素振りを見せないように振舞ってはいますが、練習がしんどくてついて行けなくなると、、
涙を流したりしているようです。合宿も『酷い目に遭った』と言いながら帰ってきましたが、、、
『早く練習に行きたい!合宿で進化した自分の泳ぎを(いつも習っている)先生に見て欲しい』と、今までに
言ったことのない台詞をいい、親をびっくりさせたり…

田村コーチの指導は、何よりも厳しさの中に愛情があり、泳ぎのフォームが綺麗になったことや、水泳に対する
自信、試合に臨む強いメンタルが鍛えられていっていることが魅力だと思っています。
そして、田村コー チの執筆された『育てる』、何度読み返しても気持ちが熱くなり、そんなコーチの指導を
受けられている息子は幸せだなぁ・・と、感じています。
これからも、ビシバシ鍛えていただいて、「アライグマ」を「ツキノワグマ級」にしていただきたいなぁ…と、
思っております。 茶谷なおみ

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